東海道を歩く中でも、箱根山越え(小田原⇔箱根⇔三島の区間)は、ほぼ山登りのルート。
普段の街道歩きと同じ服装で行って良いのか、何か特別な準備が必要なのか、迷いますよね。
結論から言うと、普段の街道歩きと同じ服装・装備で、基本的には問題ありません。
ただこれは、普段の街道歩きの服装で、しっかりと寒さ対策・暑さ対策ができていることが前提。
普段の街道歩きで、服装や装備に不十分さを感じている人は、箱根を歩く前に一度、見直しをおすすめします。

箱根越え用に準備した服装や小物は、普段の街道歩きでも使える!



このタイミングで見直しておくと、後々の街道歩きも楽になるよ
この記事では、私が2024年12月末に、実際に箱根越えをしたときの服装を紹介します。
装備の優先度や、おすすめのグッズも紹介しているので、ぜひ参考にしてください~。
箱根越えの服装
上半身
上半身の服装選びで私が意識したポイントは、主に以下2つ。
- しっかり保温&速乾吸収するインナーで寒さ対策をする
- 重ね着で温度調整ができるようにする
真冬の山は寒いので、寒さ対策は当然しっかりします。
けど、山を上り始めると体温が上がって暑くなることも考えられるので、脱ぎ着しやすい服を何枚か重ね着するようにしました。
実際に着たのは、以下の5枚。
下から順に | 商品名 | おすすめ度 |
---|---|---|
タンクトップ | ジオライン L.W.フィット キャミトップ ウィズブラ(mont-bell) | ★★★ |
インナー | ジオライン L.W.Uネックシャツ Women’s(mont-bell) | ★★★ |
カットソー | マウンテンスピードロングスリーブT(マウンテンハードウェア) | ★☆☆ |
ボアベスト | ライトボアフリースベスト(ユニクロ) | ★★☆ |
上着(パーカー) | MY WAY ZIP HOODIE(ROXY) | ☆☆☆ |
①モンベルのタンクトップ&インナー
上半身の服装で一番大事だと私が思うのは、インナー。
寒さ対策に何よりも効果的なのは、保温力の高いインナーを着ることだと感じています。
冬の山上りは汗冷えも対策が必要なので、速乾吸収機能も大事。
他は安物や手持ちの服でやりくりしつつ、インナーだけはお金をかける、という方針で初回の箱根越えは挑みました。
モンベルのインナーシリーズは、サイズや形・ラインアップが充実していて、かつアウトドアブランドとしては手頃な価格なのでおすすめです。


ちなみに、速乾性に優れた「ジオライン」と、保温性に優れた「スーパーメリノウール」の2種類ありますが、私はジオラインでも真冬の山で充分温かったです。
夏も冬も兼用でいきたい人は、ジオラインで良いのではないでしょうか。
ただ、私は敏感肌で肌触りが気になる体質のため、ジオラインもスーパーメリノウールも、ちょっとチクチク感じるのがネック。
大半の人は気にならないようですが、私は次にインナーを買う時は別ブランドを試したいと思っています💦
②マウンテンハードウェアのカットソー
インナーの上には、薄いシャツ・カットソーを着るのが、山上りの服装のセオリーから考えてもおすすめ。
ここは、初心者は特にこだわらず、手持ちの服でも良いかなと思います。
夏であれば、コットンの服は速乾性が悪いので非推奨ですが、冬の山はそんなに気にしなくても良いかなと(インナーの速乾性がしっかりしている前提で)
ちなみに私は、マウンテンハードウェアのカットソーを着ました。


色々性能も充実していますが、生地がもちもちしていて着心地が良いのが気に入っています。
メンズですが、特に気にせず着ています。
③ユニクロのベスト
カットソーの上には、袖なしのベストが結構良いと個人的に思っています。
カットソーの上にアウター1枚はちょっと寒いですが、2枚重ねだと結構暑い感じがします。
ベストだと、身体周りは保温しつつ、脇から腕あたりは通気性が良いので、暑くなりすぎず寒くなりすぎず、の丁度良い体温調整ができている感じがします。
安物とかで良いと思いますが、ベストは途中で脱ぐ可能性も高いので、かさばらないタイプのものがおすすめです。


④アウター
アウターは、動きやすいものであれば何でも良いと思います。
(もちろん本格的な山上りに行く場合はしっかりした装備が必要ですが、箱根を上る程度であれば、という意味で)
私は良い感じの冬用のアウターを持っていなかったので、運動用のパーカーを着ました。
12月末に箱根に上りましたが、これでも全く問題ありませんでした(繰り返しですが、インナーでしっかり保温対策してることが前提)
実際着て上ってどうだったか
私が上ったときは5-9度くらいだったと思うのですが、上に紹介した服装5つで、かなり正解だったと思います。
歩き始めはすこーし寒いかなくらいだったのですが、上りが予想外にきつくて、かなり汗をかきました。
後半は暑くなり、途中でベストとパーカーを脱いで歩く場面も。
体感気温がかなり上下するので、重ね着で服装調整できるようにするのが大事だと感じました。
下半身
下半身も寒さ対策のため、冬の山上りではインナーとパンツの重ね着が一般的な考え方です。
私は冷え性のため、以下2点を特に意識しました。
- お尻・太ももが冷えやすいので対策する
- 足首が直接外気に触れないよう、くるぶしまでの長め丈のインナーを履く
実際に着たのは以下の2枚。
下から順に | 商品名 | おすすめ度 |
---|---|---|
インナー | スーパーメリノウール L.W. タイツ Women’s(mont-bell) | ★★☆ |
パンツ | スポーツ用パンツ(アディダス) | ☆☆☆ |
①モンベルのインナー
上半身と同じく、モンベルのインナーシリーズ。
下半身は特に冷えが気になるので、保温性が高いスーパーメリノウールのほうを買いました。


ないよりはあったほうがはるかに温かいので、インナーを履くのはおすすめですが、私はそれでもがお尻と太ももがかなり寒かったです。
結局、貼り付けるタイプのカイロをお尻と太ももに貼るほうが、効果が高かったです。
(ただ、貼るタイプのカイロは途中で剥がれてきちゃう…。次回どうするかは考え中です)
②アディダスのパンツ
登山用のパンツを持っていればベストですが、なければ手持ちの動きやすいズボンでも充分だと思います。
私が箱根を上ったときは、ジーンズで旧街道を歩いているおじさんもいました。
手持ちのアディダスのスポーツ用パンツを履きましたが、これにこだわりは全くないです。


実際着て上ってどうだったか
上半身と比べ、下半身は上で紹介した2つでは寒さ対策が不十分でした。(私の冷え性がひどすぎるのも原因)
段々身体が温まってくると気にならなくなるのですが、特に、出発したては早朝で気温も特に低かったため、寒さが気になりました。
次回は、もう少し寒さ対策を何か考えて行きます。
小物
寒さ対策に関しては、帽子とネックウォーマーがとにかく大事です。
私は、帽子なしでは耳が寒くて頭痛がしてくるので、歩けません。首回りを温めるのも大事です。
私が実際に使った物は、以下の3つ。
ジャンル | 商品名 | おすすめ度 |
---|---|---|
帽子 | ニット帽(モンベル) | ★★★ |
ネックゲーター | Original EcoStretch(Buff) | ★★★ |
サングラス | 不明 | ★★★ |
①モンベルの帽子
耳までカバーできるタイプの冬用帽子は、かなり寒さ対策としての効果が高くておすすめです。
耳当てでも効果はありそうですが、私はイヤホンをつけたまま歩くことが多いので、伸びやすいニット帽を選びました。
②Buffのネックゲーター
首回りの寒さ対策は必須級です。
首まである服やアウターでもOKですが、できればネックウォーマー・マフラー辺りがあると良いです。
ちなみに私は、冬でもネックゲーターがおすすめ。
※ネックゲーター…頭からすっぽりかぶるタイプのアウトドアグッズ。首から口周りまで覆える
暑くなると首回りは汗をかくので、保温に加えて、速乾吸収やUV対策効果もあるのが良いです。


私が使っているものは夏冬兼用タイプなので、真冬はさすがに防寒対策としてはちょっと不十分。
保温性能が高い冬用のネックゲーターもあるので、そちらも欲しいなあと思っているところです。
③サングラス
これは箱根越えというより、むしろ平道を歩くときに必須のアイテム。
東海道は東西に向かって歩くので、真正面から日差しが差す時間帯も多いです。
とにかく眩しくてきついので、東海道を歩くときにサングラスは必須だと思っています。
箱根は山の中なので、木で日差しが遮られて、サングラスは不要な場面のほうが多いかもしれません。
靴・靴下
せっかくなので合わせて紹介します。
ジャンル | 商品名 | おすすめ度 |
---|---|---|
靴 | ランニング用スニーカー(ナイキ) | – |
靴下 | レーシングラン五本指ソックス(Tabio) | ★★★ |
①スニーカー
もちろん登山靴があればベストですが、普段山上りをしない(&今後もしない)人が登山靴を買うのはキツいですよね、
箱根であれば、スニーカーでもなんとかなると思います。
私はランニング用のスニーカーで上りました。
ただ、旧街道の石畳はかなり滑りやすく、特に下りは歩くときに結構怖かったです。
あくまでスニーカーでもなんとかなるよ、というだけ話で、滑り止め付きのトレッキングシューズのほうが間違いなく良いです。
②靴下
最悪どんな靴下でも歩けるのですが、箱根越えに限らず、街道歩きをするのであれば、靴下は少しこだわって選ぶのがおすすめ。
長距離になればなるほど、靴下の性能が足の疲労度やパフォーマンスに影響してきます。
吸汗性・通気性・保温性など、スポーツ用の靴下は色々と機能がついていますが、個人的に気にしているのは
クッション性があるかどうか、という点。
素材が少し厚めでクッション性があると、歩いたときの衝撃が吸収されて、疲れにくい感じがします。
(ただ、厚すぎると普段履いている靴とサイズが合わなくなる可能性があるので注意)


Tabioのレーシングラン五本指ソックスは、そこそこ厚手でクッション性がある+吸汗速乾機能も高いので、今のところ満足しています。
五本指ソックスだと、長距離を歩いた時にマメができにくくておすすめ、とどこかの記事で読んだのですが、
今のところマメができるほどの長距離を歩けていないため、効果は不明です(笑)
まとめ
私が箱根を上ったときの服装・小物・靴を全部まとめました。
初心者は、あらゆるグッズを揃えるよりも、必要なところだけお金をかけて、後は手持ちのもので何とかしてくのがおすすめ。
実際に歩いてみたほうが、必要なもの・不要なものが分かってきますからね。
私は箱根に上る前、何度か寒い日に街道を歩いて、服装や装備の調整を重ねました。
ちなみに、いろいろ紹介しましたが、特に役に立ったなと感じているのは、
保温性高めのインナー・冬用帽子・ネックゲーター(首回りアイテム)
の3点です。
安物でも何でも良いので、これだけは用意しておくのがおすすめです