東海道の中でも難所にあたるのが、箱根の山を越える、小田原⇔箱根⇔三島の区間。
他の区間と違い、基本的には山登り・山下りのルートです。
1日でどれくらい進むのか? 途中で1~2泊する場合は、どこに泊まるのか?
このあたりを、ざっくりでも良いので事前に計画しておくのがおすすめです。

ノープランで歩いて、山の中で日没を迎えるのは避けたい!
この記事では、箱根越えのおすすめ日程や、周辺のおすすめホテルをまとめています。
これから箱根越えをする予定の人は、ぜひ参考にしてください!
おすすめ日程
箱根越えの一般的なパターンは、まず大きく分けると、
山登りと山下りに1日ずつかけるか、一気に1日で山を上って下るか
に分かれます。
そこに、どれくらい観光もしたいか、朝どれだけ早く出発したいか等によって、前泊も検討に入れていきます。
パターン | 所要日数 | おすすめ度 | 説明 |
---|---|---|---|
A) 山登り1日・山下り1日 | 2日(周辺で1泊/日帰り×2) | ○ | 最も一般的なパターン |
3日(前泊+1泊) | ◎ | 初心者おすすめ | |
B) 1日で山越え | 1日 | △ | 体力がある&寄り道なしでもOKの人向け |
2日(前泊) | △ |
パターンA) 山登り1日・山下り1日
1日で山を越えるのは、体力的にも時間的にも、けっこう厳しいです。
長距離の歩きや山登りに慣れているというのは前提として、途中で寄り道をせず、サクサク歩き続けないと、日没までに山越えは間に合いません。
芦ノ湖の周りは観光スポットも充実しているので、特に初めて歩く人は、余裕をもって街道歩きを楽しめる、パターンAが基本的に良いと思います。
計2日のプラン
最も無駄がなくて楽なのは、山を上って芦ノ湖周辺で1泊、次の日に山を下りる、というプランです。


山を上ったあと、芦ノ湖の周りを観光、温泉に入って次の日下山という、充実したプランが組み立てられます。
まずは、芦ノ湖周辺でホテルを探してみましょう。
ただ、芦ノ湖周りはホテルの価格が高い、というのがどうしてもネックです。



手頃なビジネスホテルがなくて、高級ホテルか民宿に分かれる印象(そして民宿でも割と高い)
なので、芦ノ湖周辺のホテルが金銭的に難しい場合は、
1日目:山を上ったあと、電車・バスで三島or小田原に下りて宿泊(または日帰りで帰宅)
2日目:電車・バスで山を上り、歩いて下りてくる
というプランも考えられます。


往復の交通費は余分にかかりますが、それを含めても、結果的に安く済ませられる場合が多いです。



ある程度きれいで設備の整ったホテルに泊まりたい場合は、ふもとに下りるのがおすすめ。手頃なビジネスホテルが見つかるよ



往復が面倒、民宿でも全然OK!という人は、芦ノ湖で探す方が良いね
小田原・三島周辺のおすすめビジネスホテルは、以下にまとめています!
小田原駅周辺のビジネスホテル
小田原駅周辺のホテルがおすすめ!
三島駅周辺のビジネスホテル
【一番おすすめ】東海道ルート沿い!箱根行きのバスも近くに停まるから便利
計3日のプラン
余裕があれば個人的におすすめなのが前泊。
週末に箱根の山越えだけする!という場合でも、前日にふもとの近くに泊まると、次の日がかなり楽になります。


電車での移動って、地味に体力使うんですよね。
特にずっと立ちっぱなしだと、山登りを始める前から疲れてしまって、しっかり街道歩きを楽しめない可能性も。
前泊しておけば、初日は朝一から元気いっぱいの状態でスタートできて良いです。



あと、前泊しておけば、次の日朝かなり早くに山を上り始めることもできる!



朝早いほうが日差しがきつくないし、歩いてて気持ち良いんだよね~
前泊なら小田原・三島駅周辺にこだわる必要もないので、検索範囲を広げれば、結構安くホテルに泊まれる、というのもおすすめの理由です。
パターンB) 1日で山越え


まず前提として、冬(特に日没が16時くらいの季節)は1日での山越えがかなり厳しいと思います。
山の上りと下りは、それぞれ15km強。速度を落とさず休憩なしで歩いても、通常4時間はかかります。
休憩を取ったり、途中から疲労で速度が落ちることを考えると、小田原⇔三島で10時間はみておくべきでしょう。
出発から日没時間までに10時間の確保ができる、というのが、1日での山越えに挑戦する最低条件だと思います。



ルート上にはバスが通ってるから、行けるところまで歩いてみる、でも別に良いんだけどね(笑)
あとは、途中で寄り道をする時間が確保できないので、せっかく歩くなら初回は2日に分けたほうが良いんじゃないかな~というのが私の考えです。
ただ、1日で山越えした人もそれなりにいるようなので、全然無理というレベル感ではないですよ。



逆に、2回目以降は、1日で山越え!というテーマで箱根に挑戦するのも楽しそう
ちなみにパターンBの場合でも、なるべく朝一で出発できると良いので、前泊はおすすめです。
まとめ
以上の説明をまとめると、日程の選択肢はこのような感じです。
パターン | 日程 | 対象 |
---|---|---|
A) 山登り1日・山下り1日 | (前日:ふもと周辺に宿泊/観光も) 1日目:山を上って芦ノ湖で一泊 2日目:歩いて下山 | 初心者~中級者 |
(前日:ふもと周辺に宿泊/観光も) 1日目:山を上って、電車・バスで下山。ふもとで宿泊 2日目:電車・バスで山を上って、歩いて下山 | ||
1日目:山を上って、電車・バスで下山。帰宅 2日目:電車・バスで山を上って、歩いて下山 | ||
B) 1日で山越え | (前日:ふもと周辺に宿泊/観光も) 1日目:山を上って下山 | 上級者 |
自分の体力や歩き方、スケジュールと相談しながら、日程を組んでくださいね。
大型連休などの繁忙期でなければ、直前でも空いているホテルは多いです。
早めに予約をしといたほうが価格は安くなりますが、天気の様子をみながら、直前に予約でも良いと思いますよ。