私が東海道・小田原→箱根を初めて歩いた時の記録をまとめました!
箱根の山越えってこんな感じなんだな~という参考にしてください
歩いた記録
7:40 小田原駅を出発

2024/12/28、今日は小田原駅スタートで、箱根の山越えです!
厳しそうだなと思いつつ、できれば三島まで一気に行きたいという淡い思いも抱いています。
自宅から小田原までもそれなりに距離があるので、今回は近くの平塚駅に前泊しました。(ホテルリブマックスBUDGET平塚駅前)
朝一で電車に何時間も乗ると、それだけで疲れてしまうので、前泊は結果的に大正解でした
7:55 東海道沿いに到着

小田原駅から東海道のルートまでは、15分ほどの距離があります。
しばらく駅を南に下って、旧東海道に到着です。

少し先に歩くと、創業1368年、小田原一の老舗店・ういろうが出てきます。
お城のような見た目が特徴。
実は私、数年前に、このお店の道路を挟んで向かい側の場所で、箱根駅伝の応援をしたことがあります。
駅伝の当日は、お店の前で太鼓演奏のパフォーマンスをやっていて、非常に賑やかだったのを思い出します。
8:30 風祭駅

だんだんと景色が山に変わってきました。
箱根登山鉄道の横を歩きます。
この辺りから、地味にじわじわとした上り坂が続いています。
9:00 箱根湯本

箱根山への入り口、箱根湯本に到着です。
川が流れ、旅館が立ち並ぶ、温泉街らしい風景で気持ちが良いです。
ここから旧東海道は、先の箱根湯本駅のほうではなく、手前を左に曲がって、旅館街の中に入っていきます。
この旅館街から、急激な上り坂に入ります。
この手前の区間で「権太坂」という難所の激坂がありましたが、権太坂より全然キツい…笑
途中で少し傾斜が緩やかになってくれると休めるのですが、ずーっと急勾配なので、全く休めないのがきつかったです。
9:35 箱根旧街道入口

旧東海道は、基本は県道沿いを歩くのですが、途中途中で古い街道に入ります。
いわゆる「箱根旧街道」というやつで、江戸時代に敷かれた石畳が残っているのが特徴です。

雰囲気は良いですが、途中で道が落ち葉に埋もれてたりして、本当にこの道で合ってるの??と少し不安になりました💦

10:00 箱根湯本温泉天成園の横

本格的に山を上っている感じの風景になってきました。
道はこんな感じで↓歩道がないので、車が通るたびに少し注意が必要です。
ただ、こちらは箱根に行くメインの国道ではないので、そんなに車の通行は多くありません。

10:40 箱根旧街道再び

正直、この道はさすがに違うだろうと思って、一回素通りしました。
正面からの写真はこちら。この先、道続いてるのか…?って迷うレベルです。

しばらく迷ったあと、街道歩きっぽいおじさんがこの道に入っていったので、ここ行くのか…!と思い、ついていきました。
(ちなみにおじさんは歩くのが早くて、私はすぐ置いていかれました)

足元の石がゴツゴツしていて、とても滑りやすいです。
スピードが落ちるのはやむなし。慎重に歩いていきます。
11:00 畑宿

旧街道を抜けた先は、畑宿。
江戸時代から、箱根に向かう旅人がひと休みする場所として栄えていたエリアです。
箱根の伝統工芸品、寄木細工の工房やお店が何軒も並んでいました。
(寄木細工関連のお店しかないのでは??と思ったくらい)
11:10 七曲りスタート


ここからは、急カーブを何度も繰り返す、七曲りゾーンに突入です。
旧街道を歩く人間にとっては、「地獄の階段ゾーン」と呼んだほうが良いかもしれません。
ひたすらこんな感じ↓の階段が続きます。

階段を上り終えたと思ったら、また次の階段。

上から見ると、こんな感じ。結構高さがあって、踏み外したらまずそうな感じがします。

段差も結構あるので、ずっとスクワットをしているような感じ。
もうすでにかなり疲労は溜まってたのですが、このエリアで完全に足は限界を迎えました。
しかし、足は限界でも、上る以外の選択肢はありません。
とにかく足を持ち上げるのがしんどすぎるのですが、休憩を挟みつつ、ひたすら階段を上ります。
ちなみに、景色はとっても綺麗です。(景色を楽しむ余裕はありませんでしたが)

12:10 甘酒茶屋

疲労困憊、足はとうに限界を迎えた状態で、ようやく休憩です。
こちらは、江戸時代から続く街道沿いの茶屋、甘酒茶屋。
箱根エリアでは有名な観光スポットのようで、観光客(特に外国人)ですごく賑わっていました。

店内は、木のぬくもりをベースに、奥には囲炉裏も置いてあり、昔ながらの茶屋の雰囲気。
お店の看板メニューの甘酒と、ずんだ味の力餅をいただきました。

疲れ切った身体に、甘酒が染みる…!!!!
お腹もすいていたので、力餅もまさに、「力」をくれる感じがしました。
これは、ここまで歩いて上ってきた人間にしか味わえない美味しさだな、、、と少し優越感に浸ったり。
ちなみにこちらの茶屋には、徒歩で山を上ってきた人が記念に名前と住所を記入する、芳名帳があります。

たまたま相席したおじさんが、同じく街道歩き中の方で、その人に教えてもらいました。
街道歩きの人と、茶屋で休憩しながらトークという、街道らしさ満点の体験ができて楽しかったです。
12:40 箱根旧街道パート3

休憩を終えて、再び街道へ。また、旧街道に入っていきます。
全く誰も歩いていないので、山の中は静寂に包まれています。

休憩したとはいえ、すでに足は限界だったので、少し上るだけでも足が痛くてしんどいです。
少し歩いては、座って休んでを繰り返しながら、芦ノ湖を目指します(あと数kmのはずですが、それがきつい…)
13:00 ラストスパート・下り

ひたすら石畳を上っていると、今度は下りに入りました。
実は、芦ノ湖は山の頂上ではなく、頂上から少し下った場所にあります。
ここから箱根関所までは、今度はずっと下り道です。

下りのほうが、足は痛くないので楽なのですが、今度は別の問題が。
この石畳、形やサイズが違う上に凹凸が激しくて、かなりすべりやすいのです。
上りでも結構苦戦しましたが、下りはすべりやすいさが段違いで、歩くのがかなり怖いです。
端っこの石畳が敷かれていない部分を狙って、なんとか下っていきます。(石畳の意味w)
13:20 芦ノ湖到着

山道を抜けると、有名な箱根神社の鳥居が見えてきました。奥には芦ノ湖もあります。
先ほどまでの山道はほとんど人がいませんでしたが、この辺りは観光客でいっぱい。

13:30 箱根宿の杉並木
ゴールの箱根関所は、ここからまだ少し先の場所にあります。
最後は、樹齢400年を超える杉の大木が並ぶ、杉並木の中を通ります。

14:20 箱根関所にゴール!

箱根関所に着きました!
街道上に当時の建物が再現されているので、箱根関所を通り抜ける形で、先に進めます。
※箱根関所がどんな観光スポットになっているかは、以下の記事で紹介しています
朝の7:40に小田原駅を出てから、ここまでおよそ6時間40分。
後半はとにかく足が痛くて、ものすごく速度が落ちてしまったので、平均より遅めだと思います。
(平日は在宅勤務のデスクワークで、普段全く身体を動かさない女が歩くと、これくらいかかるということで)
1日で三島まで行くのは、全く無理がありましたね~。
後は下りなので、足の状態的にはまだ歩ける気もしたのですが、日が沈んでしまうので時間的に厳しかったです。
まとめ
最後に、私が東海道・小田原→箱根を初めて歩いた感想を、3つにまとめました。
- とにかくずっと上りで、足がきつくなる。後半の怒涛の階段がしんどすぎる
- 箱根旧街道は、思ったより野生(?)な感じの道でびっくり。これで進む道あってる??と不安になった
- 石畳がすべりやすくて歩きにくく、曲者
そして、何よりも伝えたいのが、
めちゃくちゃ疲れる、道は険しめ、だからこそ楽しい!!!!
ということ。
日本橋からここまで歩いてきて、間違いなく圧倒的に楽しさNo.1の区間でした。
何の変哲もない国道を歩き続けるより、挑戦し甲斐のある難所のほうが、歩いていて退屈しませんし、歩き終えた達成感もあります。
ルート沿いにはバスも通ってるので、あまり心配せず、ぜひ挑戦してくださいね