【続100名城ガイド】#149 愛知県・小牧山城

目次

お城情報

名称小牧山城(公式HP
場所愛知県・小牧市
城地種類山城
築城年代・築城者1563年・織田信長
主な城主織田信長、徳川家康

小牧山城はこれで有名!

①織田信長が、居城として初めて築いた城

1560年に桶狭間で今川義元を破った織田信長は、次に美濃の斎藤氏を攻める準備を始めました。

そして美濃方面を一望できる立地として、信長は小牧山に城を築きました。

信長が小牧山城に住んだのはわずか4年。

しかし近年の発掘調査で、小牧山城は、城下町も伴った本格的な城であったことが解明されつつあります。

織田信長の、初期の築城都市づくりの思想が反映されたお城として、注目が高まっています。

信長の築いた小牧山城想像図(史跡小牧山

②小牧・長久手の戦いで徳川家康の本陣に

織田信長が美濃の斎藤氏を攻略して、岐阜城に移った後、小牧山城は廃城となります。

その後、1584年の小牧・長久手の戦いでこのエリアが戦場となった際、いち早くこの城に目をつけたのが徳川家康。

廃城となっていた小牧山城に改修を加え、家康軍の本拠地としました

小牧山城は戦場となりませんでしたが、この戦の重要な拠点として活躍しました。

家康が改修した小牧山城想像図(史跡小牧山

城めぐりの見どころ

山頂の小牧山資料館(模擬天守)

小牧山を上ると、頂上には天守の形を模した、4階建ての資料館があります。

館内では小牧山城に関する歴史が学べ、展示や映像が充実しています。

最上階の展望フロアからは、濃尾平野や遠くの山々の景色が一望できます。

小牧・長久手の戦いについて解説したスクリーン映像が分かりやすくて良かった!

展望フロアからは、小牧・長久手の戦いで敵陣の本拠地だった、犬山城も見えるよ~

小牧山資料館入口
展望フロアからの景色

復元された石垣・土塁、大手道など

小牧山城は、当時の城跡はほぼ残っておらず、近年の発掘調査をもとに、復元工事が進んでいます。

信長の築いた土塁や大手道、家康が改修した土塁などを見ることができます。

信長の石垣技術については、ふもとにある資料館に詳しい展示があるよ

石垣の積み方や仕組みについて学べて良かった

復元されてる箇所は限られてるから、歩きながら想像力で補って楽しもう

信長の築いた石垣
家康が改修した土塁

自然を満喫できる散策コース

山の頂上に上るまでにいくつかの散策コースがあり、豊かな自然を楽しめます。

犬の散歩やランニングをしている人も多く、地域の人には市民公園として親しまれているようです。

(私が訪れた日は、公園内でフリマや音楽イベントもやっていました)

城めぐりといいつつ、半分は自然公園散策のイメージかも

特にきつくはないけど、山を登るのでスニーカーがおすすめ

こんな道を上って頂上へ
小牧山のふもとは広場

まとめ

織田信長の城づくり・町づくりの原点である、小牧山城。

全国で初めて築かれた石作りのお城でもあり、城づくりの歴史という観点でも重要な立ち位置にあります。

当時の城跡はあまり残っていませんが、豊かな自然の山の中を散策しながら、歴史に思いを馳せるのも楽しいですね。

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