【東海道歩いてみた】その1 日本橋~品川

目次

どんなルートか

  • ルート :日本橋~品川宿・品川橋
  • 距離  :8.7km
  • 所要時間:(私/20代後半女性・体力なしの場合)約2時間

日本橋・銀座・田町などの東京都心を通るため、百貨店やお洒落なお店・ビル群が景色のメインになるルートです。

特に、スタート地点から銀座あたりは、都内屈指の観光・買い物スポットのため、非常ににぎわっています。

2km過ぎの新橋あたりからは、観光客や買い物客が減って、ビル群が目立ちます。

少し寄り道すれば、浜離宮や泉岳寺などの観光スポット、海沿いにも行けるので、色々見て回ろうと思えばどれだけでも立ち寄れそうなルートです。

歩いてみた体験記

スタート・日本橋

2024/10/24、スタート地点の日本橋に到着。東京駅からは徒歩8分くらいです。

ちなみにこの橋を渡った先が、毎年お正月にやっている箱根駅伝のゴール地点です。

私はかなりの箱根駅伝ファンなので、この橋を見ると、沿道で応援する人たちの姿が目に浮かびますし、熱い中継の音声が聞こえてきます。テンションが上がりますね。

東海道と言えば、有名なのが歌川広重の「東海道五十三次」。

東海道にある53の宿場町を一カ所一カ所絵にした、シリーズものの浮世絵です。

東海道を歩くのであればぜひ、各宿場についたら広重の絵と目の前の景色を見比べたいです。日本橋はこんな絵でした。

右下の生き物が気になります。右にいるのは犬でしょうが、左は猫さんでしょうか。かわいいですね。

銀座

日本橋・京橋のお洒落なショッピング街を通過すると、銀座に入ります。

スーツのお兄さんお姉さんが店内で待機している、入りにくいオーラの高級ブティックが立ち並んでいます。

この日は歩行者天国だったので、道のど真ん中に設置された休憩スペースで、お金持ちの皆さんが休んでいました。

途中で大きなユニクロを見かけました。ハイブランドに挟まれながらも堂々と出店していて、頼もしく見えました。

新橋

銀座のハイブランド街を抜けると、新橋の駅横を通ります。

地図を見るとわかるのですが、この辺りから海沿いを歩くことになります。

しかし、旧東海道コースを歩いている限り、海が見えることはありません(笑)

昔はこの辺りからでも海が見えたのでしょうか。

今は高層ビル群が海沿いに立っているため、ここから海の気配は全くしないです。ひたすらビル街を歩きます。

大門

新橋・汐留エリアを通過すると、次は大門の駅周辺に差し掛かります。ここまでで1時間くらいでした。

景色は特に代わり映えしないのですが、途中で東京タワーを見かけました。

ここまで、ほぼずーーっと直線だったのが、この先で大きくカーブします。

だから何だよって感じかもしれないですが、歩いていると、こういう地形の移り変わりに気がつくのです。

普段、何か用事があって歩いているときは、あまり周りの景色に目を向ける余裕がありません。

今日は歩くことが目的なので、あの建物なんだろう?とか、あっちの道はどこに続くんだろう?とか、目に入ってくるものについてあれこれ考えが巡ります。

いつもより色んなものが見えて、感じられて、楽しいです。

田町

田町駅前につきました。ここまでで1時間15分くらい。

日没が近づいてきたので、この日はここまで。体力的にはまだいけますが、日が沈むと写真が上手く撮れない気がします。

翌日10/25、再スタートです。

泉岳寺

田町駅から少し歩くと、次の駅・泉岳寺のエリアに入ります。

泉岳寺には、「忠臣蔵」で知られる、江戸時代に主君の敵討ちを果たした赤穂浪士47名のお墓があります。

歴史好きはぜひ立ち寄りたいスポット、ということですが、そんなことよりも周りの大規模開発工事に目が行きます。

縦も横もとんでもなく巨大なビルを何棟も建設中でした。

私は初めて見たのですが、埋蔵文化財の発掘調査も、ビルを建てている横でやっていました。

ビルを建てようと調査したら、文化財が埋まってる可能性が出てきたんでしょうか。何か出てくると良いですね。

品川

泉岳寺エリアを抜けると、いよいよ品川です。

と言っても、ゴールの品川宿は、品川駅より少し先の北品川と呼ばれるエリアにあたります。

なので、品川駅はそのまま通過します。日本橋からここまでは合計1時間45分くらいでした。

八ッ山橋

ここまではずっと、国道15号(別名、第一京浜)という、東京から横浜をつなぐ大きな道路を歩いてきました。

国道15号は、かつての東海道をベースに明治時代に作られた道路です。

なので、基本的には東海道=15号線、ということになります。

ただ、旧東海道のルートだと交通量の多さに対応できない、などの問題のあった場所は、旧東海道と別ルートが建設されました。

八ッ山橋は、東海道が15号線と枝分かれする最初の箇所です。

橋を渡ると、急に細かい道に枝分かれしていて、初めて立ち止まって地図を確認しました。

今までは国道上の大きい道を歩いてきたのが、見える先は商店街です。これで合っているのでしょうか?

ゴール・品川宿

合っていました!この商店街が、かつての品川宿エリアのようです。

街路灯にしっかりと、「東海道品川宿」の文字があります。

どことなく、昔の街並みっぽい雰囲気を感じます。旧東海道の石畳を敷いたり、電線を地中に埋めたりと、昔の景観を再現しているそうです。

商店街のいたるところで、品川宿由来の史跡やものを見かけます。

東海道の他の宿場町との友好関係で寄贈された松が、何カ所か植えられてました(右写真)

品川宿の観光案内所があったり、お店も「街道めん工房」「街道文庫」などのネーミング。

かつての品川宿として商店街を盛り上げていきたい、という気概を感じます。

全体的には、がっつり観光向けではなく、地元の商店街を宿場町風にしているという印象。クリーニング屋など、普通の商店街のラインアップに、お洒落カフェなどが入り混じっていました。

こんな感じの街並みが続きます

この日は祝日だったからか、お昼でも人通りはかなり少なめ。

人込みの嫌いな私は過ごしやすく快適でしたが、商店街の皆さんとしては不本意な結果かもしれません。

さて、ここで歌川広重の浮世絵と見比べてみましょう。

かなり雰囲気が違いますね。当時は、品川宿のすぐ横に海があったようです。

明治以降、東京湾沿いは大規模な埋め立て工事がありました。

これによって、品川宿より先にも陸ができたため、現在の北品川商店街からは海が見えなくなったのです。

長く歩いた旅人にとって、目の前に広がる東京湾と賑やかな宿場町は、さぞ心ワクワクさせられたことでしょう。

体験してみたかったです。

ちなみにこの品川宿、実は北と南に分かれていて、南北に2kmほど続いています。

この橋を渡ると、南品川宿のエリアに入る

南品川宿のエリアも、北と同じように商店街が続いています。

ただ、景観が整備されていて、宿場町の雰囲気を残してるのは北品川商店街のほうです。

なので、次の宿場に向かう前に休憩するなら、北品川エリアがおすすめです

私はとっても素敵なブック&カフェでお昼休憩を取りました。(ここ

店内は壁一面に木の本棚。1階のカフェスペースで、のんびり外を眺めて休憩

ふらりとカフェに立ち寄って、休憩してまた出発。旅っぽくてワクワクしますね。

ホットドッグも食べ終えて、次の宿場・川崎を目指します。続きは以下の記事で。

感想とまとめ

東京から品川まで、JR山手線とほぼ同じルートを辿ります。

短い間隔で駅が出てくるので、疲れたときに離脱しやすいのが大きな特徴。ウォーキング初心者も安心です。

スタートから銀座あたりは、休日は特に観光客で混雑するエリアなので、サクサクとは歩きにくいかもしれません。

新橋を超えてからは人が減ってくるので、一部の道幅が狭い場所以外は特に心配なさそうです。

東京観光を兼ねて、、なんて思い始めると、無限に時間を使いそうなルートです。

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