どんなルートか
- ルート :戸塚宿・内田本陣跡~藤沢宿・蒔田本陣跡
- 距離 :8.1km
- 所要時間:(管理人/20代女性の場合)約2時間10分
戸塚宿を出ると1kmほど、それなりのこう配の坂を上っていきます。
その後はひたすら、平坦な国道1号沿いを歩いていきます。
ラスト500mほどは下り坂。ふもと近くにある遊行寺を通り過ぎると、藤沢宿に到着です。
歩いてみた体験記
前回は保土ヶ谷~戸塚を歩きました。この続きです。
スタート・戸塚宿
2024/10/27、今日は戸塚駅からスタートです。夕方からは雨なので、その前には帰ります。
駅横のスポーツクラブの建物の壁に、宿場×スポーツの絵が貼ってありました。
江戸時代の絵のタッチの中に、現代のランナーを登場させているのが良いですね。
少し先に進むと、戸塚宿の本陣跡が出てきました。
こちらの本陣は、明治天皇の東下の際には行在所にもなったとのことで、史跡もありました。
さらに進むと、戸塚宿の上方見附跡が出てきました。
民家の前のような気がしましたが、ぽつんと立っている感がなんともシュールです。
大坂
藤沢宿を過ぎると、上り坂になってきました。画像では伝わりませんが、それなりの勾配です。
上ります。
上ります。
のぼり、、、ん??なんかこの上り坂長いですね
権太坂のほうが勾配はだいぶ急でしたが、こっちの坂のほうが、距離は長い気がします。普通に疲れます。
なんだこれ、と思いながら歩いていて、ふと気がつきました。
そういえば、箱根駅伝の2区って最後、すごい坂を上ってたような(ちょうど今いる辺り)
結局1kmくらい坂を上りました。上った先の信号名は「大坂上」。そういえばさっき、「大坂下」もありました。
大坂、というのがこの坂の名前のようです。
と、ここで国道1号に合流です。歩道橋の上からパシャリ。
進行方向とは逆のほう、遠くに見えるのは、箱根駅伝で2→3区(8→9区)の中継地点、戸塚中継所です。
中継地点、坂の途中にあるんですね。
遠くから見れたので満足しました。あそこまで歩く元気はありません。先に進みます。
大坂を上った先のこのあたり、江戸時代は松並木になっていて、晴れた日には富士山がきれいに見えたそうです。
昔は今ほど建物が立っていないので、今よりはるかに色んな場所から富士山が見えたんですね。
東海道を40km以上歩いてきましたが、ここまで一度も富士山は見えていません。
国道1号沿い
さて、この後はひたすら国道1号沿いを歩いていきます。
この辺り、やたら工事中の場所が多いです。ん?歩道どこいった??と何度かなりました。
コースを半分ほど歩きました。ちょうど1時間くらいです。
このあたりで休憩しておきましょう。しんどくなる前に休憩するのが、賢い東海道ウォーカーです。
普段行かないロイヤルホストを、せっかくなのでチョイス。少しお高めのファミレスですが、大変にぎわってます。(ここ)
そういえばここに来るまでに、かなりセレブな感じの一軒家を何軒も見かけました。
このあたり、富裕層が多いような気がしています。
さて、先に進みます。が、いわゆる普通の国道で、風景は特に面白くないです。
道端に咲いてたひまわりの写真でも載せておきますね。
ひまわりの先には、崎陽軒がドーーーン。
崎陽軒のおしゃれレストランがあると、聞いたことがあります。これですね。
少し先を歩いていると、道の反対側に気になる看板が。
「大磯宿まで 五里」
大磯…大磯??
なぜか次の宿場の藤沢、さらにその次の平塚も飛ばして、大磯宿の案内板。
大磯町、やる気すぎて、もうこんなところから看板を立ててるのでしょうか。
後から写真をよくよく見たら、大磯の有名なかまぼこ店が広告主でした。
どちらにせよ、やる気ですね。熱い大磯宿アピール、好きです。
遊行寺の坂
戸塚から6km辺りで、国道1号とはルートが分かれました。ここまでで、1時間45分くらいです。
鉄砲宿、という不思議な地名です。何か由来がありそう、と思いましたが、案の定ありました。(詳細はこちら)
先に進むと、下り坂になってきました。結構なこう配です。
今回は下りなので感覚的な比較が難しいですが、先ほどの大坂と同じくらいか、こっちのほうが急かもしれません。
遊行寺の前に坂がある、というのは聞いていましたが、想像以上です。
ずっと下り坂が続きます。
ここは箱根駅伝の3区/8区のコースでもあります。
遊行寺の坂、よく聞きますが、2区の権太坂のほうがキツいイメージでした。
よくよく見たら、遊行寺の坂のほうが遥かに勾配が急でしたね。歩くと気がつくことがたくさんあります。
さらに下っていくと、下り坂の途中で江戸見附跡が出てきました。
このすぐ先には、遊行寺の入り口が見えています。遊行寺は藤沢宿の一部って感じなんですね。
こちらが遊行寺の入り口。せっかくなので、少し寄って行きましょう。
私の前を歩く、坂の頂上からずっと一緒の地元のおじいちゃんも、遊行寺に入っていきます。
遊行寺は、時宗という仏教の流派の総本山(その宗派の頂点に立つお寺)。
鎌倉時代に開かれた、大変由緒あるお寺です。
休日のお昼ですが、境内は人数が少なく、静かで落ち着いた雰囲気。小鳥のさえずりが心地よく聞こえます。
人が少ないので、どれだけでもゆっくり見て回れます。こういうゆったりした空気感が何よりも好きです。
せっかくなので、おみくじを引いてみました。
こういうのは大体、どうとでも解釈できるふわっとしたお告げですが、入試の項目だけ「基礎から見直しましょう」とのこと。
やけに現実的なアドバイスをいただきました。
こちらのお寺、名物は樹齢700年の大銀杏。市指定の天然記念物です。
地元の方や観光客、真横の高校の文化祭帰りの人たちが、入れ替わり立ち替わりに休憩していきます。
私ももう1時間ほど歩いているので、一休み。
気温がちょうど良ければ、東海道ウォークの休憩場所としてもおすすめです。
ゴール・藤沢宿
さて、遊行寺を出て、藤沢宿を先に進みます。ちなみに、遊行寺の正門はとても立派でした。
歩いていると、ふじさわ宿交流館が出てきました。
中は何かのイベント中。少し覗いてみましたが、明かりは暗く、変な音だけが聞こえてきます。
何かの呪術に見えますが、子供率がそれなりに高いので、いよいよ何のイベントかわかりません。そっと立ち去ります。
この辺りから急に、サイクル中の人をたくさん見かけました。
サイクルラックが整備されてたり、レンタサイクル、自転車レンタルショップも充実しています。
湘南でサイクリング、とっても気持ちよさそうですね。
私もいつか、と雰囲気に流されて思ったりしましたが、冷静に考えると多分、私は歩くほうが性に合ってます。
趣味は思い思いに自分の楽しみ方をするのが一番です。
少しだけ歩くと、大きめの道にぶつかりました。この辺りが、藤沢宿の中心エリアのようです。
案内板も色々とあります。
ここで、歌川広重の東海道五十三次を見てみましょう。
手前に見える鳥居は、江島神社の鳥居。奥に見える小山が遊行寺だそうです。
江の島から見た、藤沢宿の風景ということですね。
江戸時代から、江島神社は観光名所として人気だったそうです。
遊行寺を見て、江島神社に行く、というのが当時の観光ルートだったんですかね。
さて、藤沢駅はここから15分ほど先の場所ですが、コース的にはここが一番近くになります。
駅に向かう場合はここで離脱。次の宿場に向かう場合は、右折して西の方角に進みます。
雨がたまに降っていますが、駅に向かうのもそこそこ遠いので、どうするか迷います…。
今日はもう少し先に進みます。この記事はここまで。次は平塚宿を目指します。
感想とまとめ
スタート後すぐと、ゴール直前の2カ所に、結構な勾配の坂があります。
なので、どちらの方面から歩いたとしても、コース序盤にちょっと大変な上り坂が待っています。
ただそれ以外は、ほとんど国道沿いを歩いているだけで、特に代わり映えはしません。
エリア的には、大人気観光スポット、鎌倉・江の島の近くですが、コースからはだいぶ離れています。
ちょっとついでに、とはいかないのが残念です