【身体集中反復行動症】自力で治す方法を完全解説!|爪噛み・皮膚むしり

爪嚙み・皮膚むしり、自力で治す方法!

BFRB(身体集中反復行動症)という病気がある。

爪を噛む、唇を噛む、皮膚をむしる、毛を抜く

これを繰り返し行って、自分ではやめることができない、というものだ。

この記事では、BFRBを病院に行かず自力で治したい、という人に向けて、

一人でもできる、BFRB対策のやり方

を解説している。

本当は、病院に行くのを一番おすすめしたい。
でも、病院に行けない・行きたくない、という人もいると思うので、この記事を書いた

この記事で解説しているのは、以下の本で紹介されている、ComBという治療法である。

自分でもやってみて、信頼できる+効果もありそう、と思ったので記事にまとめた。

ただ私は医療関係者ではない(困っている当事者のほう)なので、その点はご了承いただきたい。

目次

はじめに

治療の種類

BFRBの症状に対しては、一般的に以下のような治療が行われる。

  • 心理療法(認知行動療法)
  • 薬物療法

この記事で私が紹介するのは、

自力で認知行動療法的なことをやってみる

というものだ。

認知行動療法が何かについては、以下の記事で詳しく書いている。
先にこちらを読むと、このあとの内容が理解しやすいと思う。

ComBという治療法について

この記事で紹介しているのは、ComBという治療法である。

強迫性障害を専門とするアメリカの医者が開発した、BFRB対策に特化した認知行動療法だ。

よく知られた効果が高い認知行動療法として、習慣逆転法というものがある。
ComBはこれを発展させたものだ。

ComBについては、”Overcoming Body-Focused Repetitive Behaviors”という英語の本で詳しく紹介されている。
英語が読める人は、この本を読めばより詳しいことがわかる。(日本語訳がない(*_*))

治療の3ステップ

この治療は、3つのステップで行われる。

Step1:原因に気づく
まず、自分の症状を細かく観察する。
そして、BFRBの症状を引き起こしている引き金(原因)を見つける。

Step2:計画を立てる
Step1で見つけた原因に対して、どんな対策を取るべきか、計画を立てる。

Step3:実践する
Step2で決めた対策を、日常生活の中で実践していく。

では、さっそくいってみよう。

Step1:原因に気づく

BFRBの対策をするために一番大切なのは、

何が自分のBFRBの原因なのか

を見つけることだ。

人によって、BFRBの原因は全然違ってくる。
そして、原因ごとに、効果的な対策も変わってくる。

なので、自分の場合の原因が何なのかを知るためには、

BFRBの症状が起きているときの自分の状況を、細かく観察する必要がある。

観察をはじめる前に

観察をはじめる前に、BFRBの原因にはどういうものがあるのか、というのを先に知っておく必要がある。

観察するときに、「この原因は当てはまる、これは当てはまらない」ってやり方で原因を探せるようになるよ

BFRBの原因は、大きく以下の5つの要素がある。

感覚・認知・感情・動作・環境

これについては、以下の記事で詳しく説明している。実際に観察を始める前に、必ず読んでほしい!

観察のやり方

BFRBにどんな原因があるのかを学んだ人は、次に進もう。

まず、「この日のBFRB症状を観察しよう」という日を選んでほしい。

なるべく普段のBFRB症状を観察したいので、特別なイベントの日とかは避けたい。
よくある予定が入った日のほうが良い。

次に、選んだ日になったら、その日BFRBの症状が起きたときに、

BFRBの症状が起きたと気づいたタイミングで、今の状況について紙に書き出してほしい。

気づいたときに、その場ですぐ書き出すのが良いよ!後からだと、細かい部分を見落としやすい

書き出すときは、原因の5要素を思い出して、それに当てはまるものを書いていく。

例えばこんな感じ(タップで開く)

・環境…ソファーに座っていた
・感情…子供のテレビ番組を見てつまらないと思っていた
・感覚…皮膚にささくれがあった
・動作…人差し指で、親指の皮膚を触っていた

これを、いくつかのパターンで3回ほどやってほしい。

できるだけ違うパターンをいくつか観察できると良い(違う場所・違う症状など)

これを何度か繰り返すと、

いつもこれが原因に入ってくるな

というものが見つかってくる。それが、BFRBの特に強い原因になっているものだ。

Step2では、その原因への対策を立てていく。

原因が見つからない場合は、観察する回数を増やそう!周りの人に協力してもらうのもおすすめ。

Step2:計画を立てる

Step1で、自分のBFRBの原因を見つけたら、次にそれに対する対策を立てよう。

もう一度、以下の記事に戻ってほしい。

ここに、それぞれの原因ごとに考えられる対策をまとめている。
これを参考に、こうしたら上手くいきそうだ、という対策を立ててほしい。

ポイントは、

5つの要素(感覚・認知・感情・動作・環境)のうち、少なくとも3つの要素から、1つずつは対策を立てる

ということだ。

ほとんどの人は、いくつもの要素の原因が組み合わさって、BFRBの症状を引き起こしている。

なので、できるだけ色んな角度から、複数の対策をたててほしい。

例えばこんな感じ(タップで開く)

・環境…座り過ぎないように、アラームをかけて、定期的に立ち上がるようにする
・感情…子供と一緒にテレビを見るときは、なるべく自分も面白いと思う番組を選ぶ
・感覚…テレビを見る時は、指を触らないように手袋をする

Step3:実践する

Step2で計画を立てたら、それを実際にやってみよう。

ただやるだけではなく、

対策が上手くいっているか、自分の行動を観察しながら、対策を修正していく

というのが大事だ。

まず1週間、Step2で決めた対策をしよう。

このとき、毎日の終わりに、Step2で決めた対策に効果が出ているか、一つ一つチェックしてほしい。

効果がなかったと思っても、いったん1週間は続けてほしい。
違う場所や時間、別の症状では効果があることもあり得る。

1週間たったら、それぞれの対策を評価しよう。

  • 効果があったから続ける
  • 完全には上手くいかなかったけど、内容を変えたら上手くいきそう
  • 効果なし

内容を変えるべき対策は、別の対策を考えよう。
効果がなかった対策はやめてもOKだ。

そして、新しい対策プランを立てて、また1週間やってみよう。

もちろんこの時も、1日の終わりのチェックはまたやるよ!

ここまできたら、あとは、もう大丈夫だと思える状態になるまでStep2とStep3を繰り返そう。

なかなか上手くいなかい、と言う場合は、まだ見つけていない原因があるかもしれない。

その場合は、もう一度Step1に戻って、自分の症状を観察しなおそう。

まとめ

BFRBをどうやったら自力で治せるか、の具体的なやり方についてはこの記事に書いた。

最後に、自力で治したいと思っている人に大事なことを伝えたい。

根気よく、辛抱強く、対策を続けること

自分一人だと、面倒になってきて、だんだん適当になる。やめちゃう。ということが多い。

私も途中で対策をやめちゃって、人のことは言えない(+_+)

すぐに治る!というものではないから、根気よく対策をがんばろう(一緒に。私もがんばる)

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