「気温に合わせて服を選ぶ」ということを知らなかった私の話

私には寒かったら厚着うするという考えがなかった

外に出かける前に、天気予報をチェックする。
今日は昨日より寒そうだな、なんて思いながら、着る服を選ぶ。

多くの人は、朝こういうことをするんじゃないかと思います。

その日の気温に合わせて服を選ぶ

というのは、当たり前のような感じがします。

でも、私は長いこと、こういうことができませんでした。
というより、

服には色んな種類があって、気温によってそれを着分ける

ということを、単純に知らなかったのです。

何で私が、そんな当たり前のことを知らなかったのか。
どうして気がついたのか。

この記事は、こういうお話です。

目次

私の長いあいだの認識

寒いときは、暖かい恰好をする

発達障害の特徴として、

服を選べない。TPOに全然適していない服を着てしまう

というものを見かけます。

私自身は、ここまでの問題は抱えていないと思います。
ファッションセンスはともかく、周りから見てすごく違和感があるような恰好はしていない(はず)です。

夏・暑いとき→涼しい恰好をする
冬・寒いとき→あったかい恰好をする

こういうことは理解しています。

でも、逆にいうと

これしか理解していなかった

というのが、長いあいだの私の状況でした。

寒いは、全部同じ「寒い」

私はそもそも、気温の細かい違いというのを、そんなに気にしない人間でした。

特に、寒いことに関しては

15度→寒い
10度→寒い
5度 →寒い

という感じで、全部

寒い!!!!\(◎o◎)/

と一緒くたに考えていました。

昨日との気温の違いなんて覚えてない笑

例えば、大寒波がくる、というニュースが流れても

なるほど。

と思って、そのままスルーしてました。

言われてみれば、いつもより寒い気がする、というのは分かります。

でも、別に寒くても、我慢すれば良いだけの話だと思ってました。

いつもより寒いから、何かをする、という発想がほとんどありませんでした。

ちなみに、私は寒いのを感じない、というわけではありません。
大寒波の日に外に出れば、普通に寒いです。

でも、

寒いなあ(+o+)

と思って、それで終わりでした。

他の人は、

寒いなあ(+o+)→明日はもっと暖かい服装をしよう!

というふうに考えると知ったのは、もっと後のことです。

気づいたきっかけ

秋用のコート、というもの

私が、「気温に合わせて服装を選ぶ」という概念を学んだのは、22歳くらいの頃でした。

その日は真冬で、友人と神社にお参りに行ってました。

寒いねーなんて話をしながら歩いているときに、友人に、

なんで秋用のコート着てるの??

と言われました。

…秋用のコートってなんだ????

コートはわかる。上に着るやつだ。
でも、コートは冬に着るものだ。
コートを秋に着るって、意味不明では?
というか、秋用のコートってどんなやつだ??
(ここまで頭の中でグルグル)

意味がわからなさすぎて、その時自分が何て答えたのかも覚えてません。

ちなみに今なら、友人の言ってた意味がわかる

その時の私は、ペラペラのトレンチコートを着てました。

「割と肌寒い日」とかに着るやつで、少なくとも真冬に着るものではありませんでした。

なので、友人としては、

そんな寒い恰好してたら、寒いのは当たり前だろ。何言ってんだww

と思ってたんだと思います。

(でも、私も私で、何言ってんだこいつ。と思ってました笑)

コートには色んな種類がある

帰りに調べて、世の中には「春・秋に着るコート」というものがあると知りました。

そんな限られた時期にしか着れないコート、誰が買うんだよ。
と思いましたが、それを買ってたのが私…(笑)

そして、どうやら

コートには色んな種類がある

ということを知りました。

もちろん、色んな色や形のコートがあることくらいは分かってました。

そうじゃなくて、

寒さの度合いに合わせて、色んな素材・色んなタイプのコートがある

ということに、初めて気がつきました。

つまり、それまでの私にとって

  • ペラペラのトレンチコート
  • モコモコのダウンジャケット

この2つの違いは、見た目の違い・デザインの違いだけでした。

なので、今日のファッションに合ってそう、という基準だけで、上着を選んでました。

それが、どうやらみんなは、

寒さ対策、という機能面でも、コートを使い分けてるらしい

ということを理解したのです。

私が知ったこと

一番気温にある服を選べば良い

これはけっこう革命的な発見でした。

というのも、寒さの度合いによってそれぞれ適したコートがあると知って、真っ先に思ったのが

それだったら、服選ぶのめっちゃ簡単じゃん

ということなのです。

そもそも私にとっては、「冬服」にデザイン性以外の違いはありませんでした。
なので、手持ちの全部の冬服の中から毎日、服を選ぶ必要がありました。

そして、私はおしゃれがものすごく苦手(でした)

だから何を着て良いのかわからなくて、面倒くさくなって、いつも同じ服ばかり着てた

でも、気温によって最適な服があるのなら、

毎日、一番気温にあってる服を選べば良いだけの話じゃん

という当たり前のことに、ようやく辿り着いたのです。

服を選ぶのに、「気温に合った服」というわかりやすい基準が加わったのが大きかった!
おしゃれな服、というフワフワした基準だけだと、本当に服を選ぶのが難しい。

気温によって素材や生地を選ぶ

「生地・素材」というモノを理解したのも、この時の大きな発見でした。

というのも、私はそれまで、「素材」というモノについて、まるで興味もなければ知識もなかったのです。

世の中には、「素材」という概念がある、ということくらいは知っていました。

でも、素材が違うと何が違うのか。
そもそも何で、素材というものを気にしないといけないのか。

そのあたりを知らなかったので、完全にスルーしていました。

洗濯物のときだけ、少し困ってた。でもよくわからないのでこれも無視(笑)

それが、

どの冬服がどの温度に合ってるかは、生地や素材の違いで決まるらしい。

ということを知りました。

初めて、みんなが素材や生地の違いを気にする理由を知ったのです。

生地や素材をみて、気温に合った服を選ぶ、ということをすみは知った!

何だ、そういうことかよ

とようやく、服装の選び方が分かりました。

(昔とあるズボンを買うときに、これは冬にしか履けないね、と親が言ってたことの意味がようやく分かった。冬にしか履けないズボンってなんだよ、って思ってた…)

これがきっかけで、私はファッションやおしゃれに関しては、かなり成長した気がします。

帽子や耳当ては、おしゃれのためじゃない

帽子・耳当て・手袋

みんなはどうやらこういうものを

寒いからつけているらしい。

ということも、このときに知りました。

なんというか、、帽子とか耳当てが防寒具だということは、頭では理解していたのです。

ただ、

寒い→あったかくするために、耳当てをしよう

という発想が全くなかったので、何となく感覚的には、

おしゃれの一部として身に着ける、小物

としか認識できなかったのです。

スカーフとかと、同じ感じに思ってた。

ただ正直いまも、これに関してはいまいちピンときてない…。笑
このあいだ友人が、寒いから耳当てほしい、と言ってるのを聞いて「あ、そんな考えたがあるんだ」と改めて思ったくらい。

今まで気がつかなかった理由

温かくする必要性を感じてなかった

こんな当たり前のことを、20年以上気づかないなんてあるのか??

と思う人もいると思います。

確かに、親によく

寒いんだから、もっと暖かい恰好をしなさい

と言われた覚えはあります。

でも、何だろう。脳が完全にスルーしていました。

寒い→別に寒くてもいいじゃん

で思考が止まっていた気がします。

私はそもそも、色々モコモコと服を着るのが好きではありません。
なので、別に寒くて良いから、色々と着たくない、と思ってました。

これに関しては、今もわりと同じことを思ってる

なので、

気温に合わせて服装を調節する、とか、
気温によって色んな服の種類があるんだ、とか、

そんなところまで、単純に意識が向いていませんでした。

「気温が服を選ぶ基準になる」で気づいた

私が秋用コート事件のとき、色んなことに気がついたのは、

おしゃれになりたいけど、何を着たら良いのかわからない

という悩みを抱えていたからだと思います。

今日はいつもより寒い

寒くないように、いつもより暖かい服を着よう

こういう考え方であれば、いつも通りスルーしていたと思います。

でも、

今日はいつもより寒い

すごく寒いときに着る服というものがある

それを着れば良い

こういう考え方がある、というのが、私にとっては大きい発見だったのです。

寒いから寒くないような恰好をする、というのは、私にとってはそんなに大事なことではありません。

でも、

気温を基準に考えたら、服が選びやすい

というのは、大事なことでした。

なので、脳がスルーしなかった。
そして色んなことに気がつけたんだと思います。

おわりに

いまの私が、毎日気温をチェックして、服装を考えているかというと、

考えてないです。

考えてないんかい!

基本的に、色んなものを身につけたくない。なるべくシンプルでいたい。

という気持ちのほうが強いので、普段は特に気にしてないです。

でも、服を買うときに、

それぞれの服がどう違うのか、前より理解できるようになりました。

私は暑いのがとにかく嫌いなので、涼しい服を選ぶ。ということもできるようになりました。

例えば、スウェットは厚手だから私には向かない。みたいなことが分かるようになった!
スウェットが厚手なのはそういうお洒落なんだと思って我慢してたけど、あれはTシャツより寒い時用の服なんだね!

本当にものすごく、ファッションや服というものがわかるようになりました。(というか、前が分かってなさすぎ)

おかげで、服を買ったその日の夜に、

なんでこんな服買ったんだ???

ってなることもなくなりました。

せいちょう!\(^o^)/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次